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有馬哲夫「歴史問題の正解」を読む

広島市 原爆ドーム


 この頃、これでもかと安倍政権を貶めるマスコミ報道を見て、ふと、坂口安吾の書いたエッセイを思い出した。それは、この戦争(太平洋戦争)に負けてからの日本の変わり様は、明治維新のときよりもはるかにひどいというものだ。
 これを読んだのはまだ学生のときで、そのときは違和感を覚えた。何しろ明治維新は封建社会から近代国家に変わるときなので、戦後の変わり様よりははるかにひどいものだと思ったからである。
 それから40年近くたった今、そして戦後73年を過ぎた今になって、安吾の書いたことを振り返ると、しみじみと安吾のいったことが正しいと思う。

 明治になっても、明治の人たちは江戸時代の幕藩体制や身分制度を批判しても江戸時代の人たちの人間性・人格を否定はしなかった。ところが、太平洋戦争後は、戦前の人たちの人間性を否定するようになった。その風潮は現在も続いている。
 本当に戦前の日本人は三十万もの無辜の民を平気で殺したのか、平気で二十万もの処女(おとめ)たちを強制的に連れ去り男の慰み物である慰安婦にしたのか。これを疑いもせず肯定する日本人がいることが私には信じられない。
 南京大虐殺も朝鮮人慰安婦問題も日本のテレビで堂々と歴史的真実に反すると主張されるのを私は見たことがない。一つの意見としてすら出てこない。テレビに出てくる歴史学者は本当に歴史を知っているのかと思う反面、本当の歴史は報道をしてはいけないとテレビ業界が自主規制しているように思えてならない。
 考えてみれば、戦後の日本人は、真実の歴史ではなく、作られた歴史を教えられてきたのである。日本が太平洋戦争で無条件降伏したと私は長い間、信じてきた。
 戦後レジームという言葉をよく耳にするが、これは、あの戦争は百パーセント日本が悪いということを前提として作られたルールのもとでの行動の枠のことだと私には思えてならない。このレジームの中では、日本はより開かれた自由な国家にも正義が通ずる国家にもならないのは確かだ。
 戦後レジームから脱却するためには、やはり作られた歴史ではなく、真の歴史を知り、それを広めるしかない。まず知ることである。自ら学ぶことである。

広島市 被爆者慰霊碑

熱海 東亜観音 松井石根大将が建立した観音様


 真の歴史とは一級の資料に基づき、論理的に考証したものでなければならない。

 有馬哲夫の「歴史問題の正解」は目からウロコどころではなく、考え方をコペルニクス的に転回させる本である。私は、正直、通説とは違う歴史を知って、ただ唖然とするだけであった。
 11の歴史的事実がこの本には書かれている。どれも主観を排して、一級の資料にあたって論証されたものであり、説得力十分である。その11の歴史的事実は11の章ごとに述べられている。その章は次の通りである。

第1章 「南京事件」はプロパガンダから生まれた
第2章 真珠湾攻撃は騙し討ちではなかった
第3章 ヤルタ会談は戦後秩序を作らなかった
第4章 北方領土はこうして失われた
第5章 ポツダム宣言に「日本の戦争は間違い」という文言は存在しない
第6章 日本は無条件降伏していない
第7章 原爆投下は必要なかった
第8章 天皇のインテリジェンスが國體を守った
第9章 現代中国の歴史は侵略の歴史である
第10章 日韓国交正常化の立役者は児玉誉士夫だった
第11章 尖閣諸島は間違いなく日本の領土である

 アメリカでは真珠湾攻撃の攻撃はsnake attackという。普通、奇襲というときにはsudden attackというのだが、真珠湾攻撃の場合はそうではない。snake attackはルールを無視した汚い攻撃を意味し、まさにアメリカにとっては騙し討ちで、これを大々的にプロパガンダして、アメリカは堂々と戦争を始めたのだ。しかし、真珠湾攻撃は騙し討ちでも何でもない。時のルーズベルトは日本軍が攻撃することを既に知っていたのである。それ以上に日本軍が攻撃することを望んでいた節がある。それだけ、ルーズベルトは戦争をしたかったのだ。
 ルーズベルトは日本を蛇蝎のごとく嫌悪した。ルーズベルトは日本を戦略的に利用してアメリカの国益を計ったのである。ルーズベルトにとって、日本人に人権などなかった。日本に原爆を落とすことを計画したのはルーズベルトである。北方領土が返らないのは、ルーズベルトとスターリンの密約があったからだ。
 以上の内容のように、この本は、戦後に作られた歴史がいかに歪められ真実から遠いものであったかを示している。また、中国・韓国が主張していることは歴史ではなく、まさにプロパガンダだということがよくわかる。

 最近、この本のように歴史の真実を教えてくれる本がたくさん出てきた。たいへん喜ばしいことである。その理由は、アメリカが過去の公文書を公開するようになったからだ。これからも真実を伝える歴史書が陸続と出版されることを期待する。

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 上の写真は、広島の原爆ドーム、被爆者慰霊碑、熱海市東亜観音にある南京攻略の総司令官だった松井石根大将が建立した戦争慰霊のための観音様です。松井石根は東京裁判でA級戦犯になり刑を執行されました。

熱海 東亜観音

熱海 東亜観音 松井石根大将の外套

熱海 東亜観音 松井石根書

 写真上は熱海にある東亜観音です。上から東亜観音の社殿・松井石根の外套・書です。

広島市呉市 大和ミュージアム

広島市呉市 大和ミュージアム 戦艦大和の模型

広島市呉市 大和ミュージアム 戦闘機

広島市呉市 戦艦に搭載した大砲

広島市呉市 大和ミュージアム 海軍カレー

 写真は広島県呉市の大和ミュージアムを撮影したものです。上から、大和ミュージアム外観・戦艦大和の模型・戦闘機・戦艦に搭載した大砲・海軍カレーです。

多磨霊園 連行艦隊司令官 海軍元帥 山本五十六の墓

多磨霊園 朝鮮総督 内閣総理大臣 斎藤実の墓

多磨霊園 朝鮮総督 陸軍大将 宇垣一成の墓

多磨霊園 ゾルゲ事件 尾崎秀実の墓

 写真上は、多磨霊園で大東亜戦争に関係があった人物です。上から、連合艦隊総司令官で海軍元帥の山本五十六、朝鮮総督・内閣総理大臣・海軍大将の斎藤実、朝鮮総督・陸軍大将の宇垣一成、ゾルゲ事件の首謀者で朝日新聞社員であった尾崎秀実のそれぞれの墓です。

テーマ : 読書感想文 - ジャンル : 小説・文学

Tag : 有馬哲夫 歴史問題の正解 snake attack

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